XPSソフトウェアのSpecSurfが更新されました。大まかな操作な機能については変更点がありませんが、細かい点で変更がありますのでご確認ください。

第一にソフトウェアが分析用ソフト(Acquisition)と解析用ソフト(Analysis)という風に、機能別に分かれました。分析をまず行う場合Acquisitionソフトを立ち上げてください。取得したデータの解析はAnalysisソフトで行っていく形です。

XPS Acquisitionのメニュー画面ですが、データの名前や場所を指定するところがなくなりました。自分のデータを名前を付けて保存する場合はsave asで入力してください。

また、測定データはMy Documents下のMy SpecSurfフォルダ内にあるAuto Storageに日付など測定条件が名前となり自動保存されます。

測定データを開くウィンドウではファイルを選択した時点で詳細な測定条件などが下に表示されるようになりました。また左下にはショートカットがあり、分析データなどはWork Spaceフォルダ下に格納しておくと少し便利です。

メニュー画面ではアイコン類が変わりました。矢印で指されたXPSアイコンをクリックするとAcquisitionウィンドウが立ち上がります。右隣のプラスマイナス記号のアイコンは中和電子銃を制御するウィンドウが立ち上がります。

本のアイコンをクリックするとXPSのHandbookウィンドウが立ち上がります。

元素を選び、スペクトルを選択してViewをクリックすると標準スペクトルが表示されます。

スペクトルデータウィンドウのメニューアイコンではCompare機能から順にレポート機能、マーカー機能、スペクトルデータをanalysisソフトにコピーする機能、スペクトルデータをanalysisソフトに移行する機能、のアイコンが用意されています。

compare機能では標準スペクトルのデータを呼び出して測定データと並べるなどが出来ます。

Analysisソフトでもスペクトルデータウィンドウのアイコンが変更になり、画面矢印が指しているレポート機能から右にsmooth機能、Charge Correction機能、Background subtraction機能、marker機能、Chemical Profiling機能、Curve Fitting機能、Calculate sample composition機能のアイコンが並びます。

Chemical Profilingでも同様に標準スペクトルを呼びだして利用する事が可能です。その他解析機能の使い方などは変更ありません。

 

今まで利用頂いた旧SpecSurfソフトウェアも従来通り利用出来ます。ただし、新しいSpecSurfで取得したデータ等は開くことが出来ません。

逆に今までの測定データなどを新しいソフトウェアで操作する事は当然可能です。

解析用PC2台にもこれらソフトウェアはインストールされていますので、従来通り解析は解析用PCをご利用ください。

 

またAESソフトウェアAuger Masterも若干の変更がありますのでお知らせいたします。変更点は二点です。

分析時に各分析ウィンドウ左下に分析予測時間が表示されるようになりました。

sample manupilationではチルト操作の上部分に0度、10度、30度に指定して傾けられるアイコンが加えられました。ユーセントリック位置に移動させる際に便利です。

 

以上がアップデートに伴う変更点です。よろしくお願い致します。