先日お伝えしました磁場レンズのステージ機構に付属している、移動制限を大傾度用に切り替えるスイッチングの修理が完了しました。
このスイッチの使い方について、また角度分解法の使用法について改めてお伝え致します。
ステージコントローラの通常操作では、ホルダーがX線源や磁場レンズと接触しないよう、移動制限が設けられています。Tiltについては-10度~10度までしか回りません。角度分解法など、ホルダーを大きく傾ける必要がある場合、この移動制限を外します。
磁場レンズのステージ機構が本体の裏側についています。これのロックネジを外してマイクロメーターを回し、磁場レンズを下げていきます。今まで無制限でしたが、今回から下げられる範囲をZ=7.25までとさせていただきます。ここまで下げればスイッチが押され、ステージの移動制限が外れます。元に戻す場合は、ステージを試料交換位置に戻してから、磁場レンズをZ=19.45まで引き上げ、ロックネジを回して締めます。
移動制限を外してからのステージの移動は大変危険ですので注意して行うようにお願い致します。特にTiltは回し過ぎるとX線源とホルダーがぶつかります。Tiltは0度から80度まででご利用ください。
以上の事を守ってご利用頂きます様、宜しくお願い致します。